NK細胞

NK細胞 免疫細胞療法

免疫とは?

人間の体内にはウイルスや病原菌から身体を守る「防御システム」が備わっており身体を正常な状態に保つことができています、それが免疫です。
この免疫は身体の外から侵入したものだけでなく、体内から発生したものでも、自身にとって害となる細胞は撃退し、あらゆる病気を防いでくれる防御システムです。
免疫力が低下すると、
〇風邪をひきやすい
〇肌荒れしやすい
〇口唇ヘルペスや帯状疱疹が出やすい
〇いつも体が重く、疲れやすい
といった症状を引き起こします。
なので、免疫力とは体内でとても重要な役割を果たしてます。

NK細胞

そしてこの免疫細胞の一つに、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)があります。病原菌やがん細胞を殺す力が極めて強く、がん治療にも採用されている細胞です。このNK細胞の免疫が下がると体内で発生するがんを抑制する力が弱くなり、がんを増殖させる要因へとつながりますそしてNK細胞は加齢とともに減少してしまいます。

NK細胞は白血球の一種で、リンパ球の約10〜30%を占める免疫細胞です。体内に異常がないか常にパトロールしていて、細菌やウイルスなどの病原菌やがん細胞を発見すると、極めて強い殺傷能力でいち早く攻撃を始めます。

NK細胞

NK細胞は「自然免疫」と呼ばれる、生まれつき身体に備わっているものです。そのため、他の免疫細胞からの指令なしに、単独で異物を攻撃することができます。反対に「獲得免疫」と呼ばれる免疫細胞は、自然免疫によって処理しきれなかった異物に対して対応する働きがあります。獲得免疫は、身体に一度侵入した敵の情報を記憶して、抗体を作る働きがあるため、同じ敵が再び侵入してきた時には素早く対処ができます。

健康な状態であれば自然に発生するガン細胞を免疫力が撃退し、がんの発症を抑生します。ところが高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病、加齢、ストレスといった要因により免疫力が弱くなると、風邪などの感染症にかかりやすくなり、さらにはがんを患いやすい身体になる可能性が高くなります。

治療法

CLINICABellaformaでは患者様から採血したNK細胞を20~50億個まで増殖・活性化させて、静脈点滴で投与することで、免疫力の向上、またより高い殺傷能力でがん細胞を攻撃することがき「がん予防」と「がん再発予防」の効果が期待できます。

治療手順

①患者様から培養に必要な血液を50mlとNK活性測定用・感染症検査用の血液を10mlを採血します。
②細胞加工施設では、血液からNK細胞を分離して、細胞の増殖・活性化を行います。
細胞培養期間は2~3週間です。
③増殖・活性化させたNK細胞を静脈から点滴投与します。

治療の流れ

投与スケジュール

初回は採血のみで、2週間後、培養・加工後の免疫細胞を投与します。その際に、次回投与分の採血を実施します。
基本はこのサイクルを6回ほど繰り返します。この6回のサイクルを「1クール」としております。
※患者様の状況によってスケジュールは変わります。

投与スケジュール

起こりうる副作用

NK細胞は、重篤な副作用が起こりにくい治療法ですが、まれに軽度の症状(発熱や発疹、倦怠感など)が見られることがあります。 しかし、これらの症状は通常数日で治まります。

適応基準・除外基準

選択基準

  • 3年以上がん治療を受けていない
  • 年齢:20歳から80歳
  • 80歳以上の場合は、再生医療を行う医師が選択基準に満たすと判断した場合は、治療を行う。

除外基準

  • 感染症(HBs抗原、HCV抗原・抗体、HIV抗原・抗体、HTLV