NK細胞は「自然免疫」と呼ばれる、生まれつき身体に備わっているものです。そのため、他の免疫細胞からの指令なしに、単独で異物を攻撃することができます。反対に「獲得免疫」と呼ばれる免疫細胞は、自然免疫によって処理しきれなかった異物に対して対応する働きがあります。獲得免疫は、身体に一度侵入した敵の情報を記憶して、抗体を作る働きがあるため、同じ敵が再び侵入してきた時には素早く対処ができます。
健康な状態であれば自然に発生するガン細胞を免疫力が撃退し、がんの発症を抑生します。ところが高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病、加齢、ストレスといった要因により免疫力が弱くなると、風邪などの感染症にかかりやすくなり、さらにはがんを患いやすい身体になる可能性が高くなります。